最近「AI(人工知能)」という言葉をよく聞くようになりました。
- 人工知能が発達すると労働が機械に奪われ、職を失ってしまう?
- たとえ人工知能が発達したとしても、人間にしかできない仕事って何?
- いや、そもそも機械が人間の代わりに働いてくれるようになったら、労働から解放されて遊んで暮らせるユートピアになる?
- それとも、一部の人々だけが富と自由を手にし、多くの人がど貧民になってしまうディストピアが訪れる?
などのようにいろいろな議論がありますが、人工知能の発達によって近未来の仕事や経済は一体どうなるのでしょうか。
それを経済学者の視点で書いた本があります。
「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」
人工知能が発達すると未来はどうなる?
井上智洋さんというマクロ経済学者の本です。
これを読んだのは去年の11月ごろです。あるブロガーさんが紹介されていて、ビジネスに携わる者としてこれからの経済や仕事がどうなっていくのかを知っておかなければいけないと思い、購入しました。
純粋に「AIってどんなもの?どれぐらい賢くなるの?」という技術的な面に対する興味もありました。
じつはAIという言葉は小学生の頃から知っていたわけですが・・・ドラクエ4ですね。「AI戦闘」なんて言って当時は話題になっていましたが、戦闘中にキメラの翼を使ったりデスピサロにザラキを唱えたりと、ロクなもんじゃありませんでした。
人間の仕事はなくなるのか?
この本のテーマをざっくり言うと「人工知能の発達によって未来の仕事や経済がどうなるのか」ということになります。
中でも印象深かったのが「人間の仕事がなくなるのか」という話でしたが、この部分を簡単に要約すると次のようになります。
- 人工知能の開発の方法として「全脳エミュレーション」「全脳アーキテクチャ」の2種類がある
- この2種類の人工知能が同時に開発されている
- 人工知能によって職を奪われるかどうかは、どちらの人工知能が実現するかによって決まる
「全脳エミュレーション」というのは、人間の脳をそっくりそのまま完全に再現する方法で、これが実現すれば感情や欲望まで持たせることができるようになるそうです。
もはや知能というより生命に近い感じです。
一方の「全脳アーキテクチャ」は脳の各部位がどのような働きをしているかを読み取り、それを人為的にプログラミングすることで脳の働きを再現する方法です。
こちらは感情や欲望を持たせることはできません。純粋な「知能」です。
「全脳エミュレーション」と「全脳アーキテクチャ」のどちらが人間の仕事を奪うのかというと、前者の「全脳エミュレーション」です。
もし「全脳エミュレーション」の開発が進んでこれをもとに人工知能が実現すると、多くの人は職を失うことになるだろう、と予測されています。
「全脳アーキテクチャ」による人工知能が実現すれば、クリエイティブな仕事などを中心に人間にしかできない余地が残り、世界は平和でいられるのではないかと論じています。
人工知能と仮想通貨
この本を読んだときは、人工知能が人間の仕事を奪うなんてまだ遠い未来のことで想像もできないなーという感じに思っていました。
が、ここ最近にきて、情報を仕入れているとリアルに想像できるようになってきました。
それは、「人工知能と仮想通貨が結びつく」という話です。
最近の仮想通貨というと「上がるか下がるか」ばかりが注目され、言ってしまえば「お金儲けの方法」として取り上げられて盛り上がっている感じです。
でも本当に注目すべきなのは、仮想通貨が未来の経済や仕事にどんな影響を与えるのか?ということではないかと思います。
人工知能と仮想通貨が結びつくとどうなる?
先ほど紹介した書籍「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」には、仮想通貨の話は出てきませんでした。
「人工知能と仮想通貨が結びつくとどうなる?」ということを予想している人がいます。
加藤将太さんです。
加藤さんは過去の歴史の変遷を読み解いて、そこから未来を予測しているのですが、加藤さんが前提にしているのは人工知能が「全脳エミュレーション」で実現した場合です。
つまり、人工知能が知能だけでなく感情や欲望、善悪の判断などができるようになった「生命」に近い存在となった場合です。
もしそのそうなった場合、2045年には人工知能は人間の知能を超えると言われています。これをシンギュラリティ(技術的特異点)と呼ぶそうです。
加藤さんは、そのような未来が訪れると「仮想通貨が真の用途で使われるようになる」と予測しています。
仮想通貨の真の用途とは?
加藤さんの言う「仮想通貨の真の用途」とは、「人工知能が人間に課金すること」だそうです。
これだけを聞いてもチンプンカンプンだと思いますが、簡単にまとめると
- 人工知能は独自のクラスタを形成する
- 人工知能は無限に速く計算し、富を増大し続ける
- 人工知能が扱うのは法定通貨ではなく仮想通貨
すみません。ぼくなんかには簡単にまとめられません。
加藤さんのセミナー動画のホワイトボードの画像があるので参考にしてください。
仮想通貨を「デジタル化された通貨」と捉えたほうがわかりやすいかもしれませんが、未来は円やドルなどの法定通貨だけではなく、デジタル通貨を含んだ複数の通貨で経済が成り立つだろうということです。
このことは、今話題の書籍お金2.0でも書かれています。
そして人間より賢くなった人工知能はどんどん富を生み続けるわけですが、媒介する通貨がデジタル通貨であるだろうということです。
そうなったとき、人間が「人工知能から課金される存在」になるというのです。そしてその仕組みを構築できうるインフラが「リップルネット」であり、仮想通貨XRP(リップル)だと予測しています。
詳細は動画を観てください。このキャンペーンに登録すると無料で視聴できます。
仮想通貨関連の動画は「Vol.1」~「Vol.7」まであり、この話は「Vol.7」に収録されています。
なぜリップルがインフラになりえるのかは「Vol.6」で語られています。
他にもビジネス系の動画をたくさん視聴できるようになりますが、この仮想通貨セミナー7つの動画だけでも11時間あり、見応えがあります。
このような情報を得て未来の経済や労働がどうなるか予測を立てることは、いずれ自分がどこにポジショニングするべきかを考える良いきっかけになると思います。